相談員の部屋


【第1回】 「参考書の選択と先生の助言」

〈連載開始にあたり〉

 わたしは、高校を卒業してすぐに結婚したので大学には行っていません。3人の子育てを優先し、『週休2日制、残業なし』を条件に求職し、民間の中小企業で働いてきました。小さな企業ばかりだったので育児休業などの制度はなく、出産を機に退職し、また求職するというような流れでした。

 そのような状況の中、縁あって相談支援業務の窓口の相談員として業務に就く事になり、何年か勤めた後、社会福祉協議会にお世話になる事になりました。お仕事をする中で、福祉に関わる法律や制度が全く分からず困っていた上に、職場から社会福祉士の資格を取るようにと指示された事が道のりの始まりです。

 先に申し上げましたとおりわたしには高卒資格しかありませんので、そもそも社会福祉士の受験資格すら持っていませんでした。なので、以前勤めていた相談援助の実務経験4年を基に一般養成施設の通信制の養成校に入学し、1年6カ月の間に課題レポートの提出、スクーリングを受け修了しました。

 半年後に実施された第33回社会福祉士の試験を受験しましたが、受験勉強の仕方すらわからず、仕事が忙しくなってきた事も重なり、何もしないまま受けた結果は予想通り不合格でした。確か74点でした。社会福祉士の資格は勉強しなければ取れないのだと思い知ると同時に、職場からの命だったので結果として報告したところ、想像以上に上司から落胆され大変申し訳なく思った事を覚えています。

 次の試験は合格しなければならないとプレッシャーを感じながらも、それでも何から手をつけて良いのか分からないまま時間が過ぎていきました。焦りばかりが募る中、学識委員としてお世話になっていたT大学のS先生に、「どうやって勉強したら良いのか」と勇気を出して聞いてみました。先生はスケジュール管理の重要性とその内容・方法を教えてくれました。

 先生が教えてくれた事は、決して楽なものではありませんでしたが、取り組めない内容ではなく、当時のわたしには選択する余地もなかったので、先生の言う事を信じてその通りに行いました。そして、短期間の準備でしたがなんとか合格できたのです。

 これから社会福祉士を受験される方や、わたしのように不合格となり、もがいている方もいらっしゃるかと思います。そこで本連載では、私がいつからどのように受験勉強をし、合格することができたのかについて、詳しくお話させて頂きます。  

 文章を書くことに慣れていませんので、読みづらい点もあるかもしれませんがその点ご容赦ください。

〈参考書の選択〉

 わたしが先生に受験勉強の方法について相談し、取り組み始めたのは令和3年10月からです。試験は令和4年2月6日でしたので、残された時間は4カ月程度でした。

 まず先生は、わたしに2冊の別々の参考書を見せ、わたしにとってどちらの参考書が分かりやすく感じるかと尋ねました。そして、わたしが分かりやすく感じる方の参考書を購入するよう助言を受けました。

 私は、余白とイラストが多かったメディックメディア発行の「レビューブック」と、中央法規出版が発行している5年間分の過去問と解説が掲載されている本を購入しました。

 社会福祉士国家試験のためのレビューブック2022(メディックメディア)
 https://fukushi.medicmedia.com/books/book/rbfukushi2022/
 社会福祉士国家試験過去問解説集2022(中央法規出版)
 https://www.chuohoki.co.jp/skillup/social/8304/

 なお、どの参考書が良いのかネットでも検索しましたが、「レビューの評価が良いものが自分に合っているとは限らない」という事を、勉強を進めていく過程で知りました。

〈先生の助言〉

 先生が助言してくださった内容は次のとおりです。

①4年分の過去問題を1日10問する。

②解説を読む。

③出題されたところを参考書の中に探し線を引く。

④参考書に載ってない場合は、インターネットなどで調べて付箋やメモに書き、その近いところに貼る、または書き込む。ノートは使うが、自分の言葉で要点を整理する。
*過去問1回分は150問なので15日で終了、45日間で3年分取り組む。
 参考書が線やマーカー、付箋だらけになる。

⑤前年の試験を本番と同じ時間で取り組む。※1問を60秒の目安で解く。

⑥前年の試験解説は、自分で調べて参考書に書く。

◆  ◆  ◆

 今回はここまでです。

 次回は、働きながらどのようなスケジュールで勉強を進めていったのかをご紹介したいと思います。