リハ・レク体操プログラム集 第2回 (2/26)

認知症の人への個別機能訓練のポイント

 認知症の人への個別機能訓練は難しいと言われます。運動自体に拒否があって(なぜその体操をする意味があるのかを理解してもらえない)参加してもらえなかったり,動作の指示が伝わらなかったりすることも多いです。だから,通常やっている機能訓練に,少し工夫を加えながら実施する必要があります。機能訓練という形にこだわる必要はありません。

 私が認知症の人にアプローチする際は,機能訓練というより,次の3つを心がけてメニューを選んでいきます。

①好きなことをしてもらう(その人の趣味や過去の職業から夢中でできるものはないか?)

②遊びの要素を取り入れる(楽しい雰囲気で過ごしながら,体を動かしてもらえるものはないか?

③動作を分かりやすく説明する

 特に「遊び」には底知れないパワーがあり,認知症があっても,運動嫌いの人であっても,案外受け入れてもらえ,体を動かしてくれます。また,楽しんでいる時は時間が経つのが早く感じ,結果,長い時間,体を動かしていた,ということにもつながります。このように,自然に体が動いてしまうようなメニューをいかに用意できるかがポイントとなります。