デイサービスにおける個別機能訓練のメニューを考える際に役立つのが『興味・関心チェックシート(www.jaot.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/interest-checksheet.docx)』です。在宅生活での対象者のADL(食事・排泄・入浴など)の状況を「している」「してみたい」「興味がある」というカテゴリに分けてチェックしていきます。
居宅訪問や面接の際,利用者に「どんなことを目標にしていきたいですか?」と急に聞いてもなかなか答えが返ってこないかもしれません。そんな時,『興味・関心チェックシート』を持参していれば,それを基に話を展開することができます。また,今までの職業や趣味,家庭内での役割などを知ることは,デイサービスで個別機能訓練メニューの中からどのようなことをやってもらうかを考える際にも役立ちます。
シート内の項目の順番どおりに話を進めなければならないというわけではありませんが,シートを活用することで,聞き漏らしがなくなり,その人の意外な一面を知るきっかけになることもあります。シートを参考に本人・家族の話を深く聞くと,「車の運転を続けたいけれど,病気を患ってから自信をなくしている」「若いころは魚屋を営んでいた」「おとなしそうに見えるけれど,実はギャンブルが大好きだった」など,その人の意外な一面が浮かび上がることがあります。
『興味・関心チェックシート』を用いて面接で聞き取った内容を基に,多職種で話し合いながら,どんな個別機能訓練を用意するかを考えます。
例えば,「手芸が得意な人」だということが分かったのなら,次のように対象者の活動範囲や交流する人が増えていくような目標を提案してみましょう。
・デイサービスのリハビリテーションメニューで手芸に取り組む
・公民館の作品展などに出展する
・デイサービスで個展を開くことを目標に,作品数を増やす
これまで私が利用者の「興味・関心」を念頭に取り組んできた例としては,次のようなものがあります。
・大工仕事が得意な利用者が,デイサービスの利用者が使う足台を作成した
・カメラが趣味の利用者が個展を開催した
・歴史が好きな利用者に,坂本龍馬についての講談をお願いした
『興味・関心チェックシート』を活用していくと,利用者の活発な活動が増えることが多いです。皆さんもぜひ活用してみてください。