第2回 中重度認知症の人へのレクリエーション (4/4)

中重度の認知症の人にレクリエーションゲームを提供する時のポイント

1.単純で,展開がない

2.分かりやすい

 見やすい,聞こえやすい,忘れてもホワイトボードに書いてあるなど

3.信頼している人(好きな人)がそばにいる

 「この人がいるから少し遊んでいても大丈夫だな,安心していいな」と思ってもらえる

4.自由で,拘束されない

 出たり入ったりしてもよい

5.無視をされない,馬鹿にされない,能力差を暴かれない

 運が左右するゲームなど

6.今持っている能力を失わないよう体を多種多様に動かす

 例えば,ボールを投げる,蹴るといった動作。「①名前を呼んでボール投げ,輪っか投げ」など

7.最初は一緒に行う

 道具の使い方やゲームの流れが分からなくなる場合,最初は一緒に行うが,途中で手を離すと,その後は一人でできる場合がある。「⑥うちわでパタパタ缶転がし」「⑦まきまき海のヨットレース」など

8.模倣(真似をする)は有効

 目の前で職員がやることを真似してもらう。間違えても咎めず,好きなように動かしてもらう。「③新聞紙棒(ラップ芯)遊び」「④ラップ芯でどどんがどん」など

9.反射の動きを利用する

 風船バレーなどは,ボールが投げられなくても,反射的に打ち返せる人もいる

10.円座で的を真ん中にしたゲームは有効

 時間が間延びすると飽きて歩き始めてしまったり疲れて寝てしまったりする利用者がいる。「②無人島上陸ゲーム」など,円座で的を真ん中にすると,ゲームが早く進行して自分の番がすぐ回ってくる。これを直線で箱などに入れるようにすると,参加者がスタート地点に何度も何度も並び替える必要があり,ゲームの多くの時間を移動に取られる。円座で真ん中が的だと距離も角度も同じなので移動しないで座っている位置のままゲームを進行することができて間延びしない

11.音楽は有効

 言葉を忘れてしまっても,歌を歌える人はいる。また,童謡や唱歌など子どもの頃から歌い慣れている歌は,最初の1節を歌うとつられて歌い出す人がいる。「憶えている」というより「つられて歌ってしまう」という反応だが,とても楽しそうに歌う。「⑧歌の思い出しゲーム」は,スキンシップと音楽を取り入れたゲーム