厚生労働省の資料「平成27年度介護報酬改定に向けて(通所系サービス,訪問系サービス等について)」によると,通所介護事業所で力を入れて取り組んでいる内容は,「身体機能への働きかけ」の割合が最も高く,次いで「社会とのつながりの意欲を高める・閉じこもりがちにならない」となっています。一方,利用者が通所介護を利用する目的は「社会とのつながりの意欲を高める・閉じこもりがちにならない」の割合が最も高く,次いで「身体機能への働きかけ」「入浴,清拭の実施」と続いています。事業所も利用者も「身体機能の維持向上」を目指していることがうかがえます。
今回紹介するレクリエーションゲームは「身体機能の維持向上」と言いつつも,日常生活動作を意識したレクリエーションです。上肢,下肢,口腔と分類していますが,すべてのゲームにおいて共通するのは,「姿勢を正すこと」「足底を接地し前傾すること」を重視しているということです。「座位を保つこと」「立ち上がること」「立位を保持すること」「自分の体を好きなところへ運ぶこと(歩くこと)」ができれば,生活行為の幅が広がり,生活の質が大きく変わってきます。
誰でも「自分のトイレ行為は他人に見られたくない」「自分のペースで好きなように食事をしたい」「自分のことは自分でやりたい」という気持ちがあると思います。それができないもどかしさやつらさに共感しつつ,「自立支援」などという言葉よりも,「動かさないと動かなくなってしまいますよ」「動かさないと動かし方を忘れてしまうんです」「体を動かすと気持ちがよいですよ」などという言葉で上手に動機づけを行って,体操やレクリエーションゲームで少しでも体を動かしていただくようにしましょう。