今回紹介するもののうち,上肢を動かすゲームは「①卵詰め競争」「②ペットボトルの蓋閉め競争」「③ビー玉転がし秋の味覚立て」「④思いっきり槍投げ」「⑤後ろ向いてボール投げ」「⑥バウンドボウリング」「⑦缶を拾ってすくい投げ」です。
ゲームで用いる上肢の動きには,多くの種類があります。「手で投げる」「手で転がす」「手で打つ」「手で叩く」「手で引っ張る」「手で巻き巻きする」「手でつかむ・つまむ」「手でたたむ」などのほか,「触り心地を確かめる」「紙を丸める」「ちぎる」「切る」「書く」「道具を使う」「バスタオルなどを持って振り上げる」など,ほかにもたくさんあると思います。
まずは,なぜそのゲームをするのかを考えてみましょう。ストレッチ,筋力や握力の向上,円背の予防,手指の巧緻性・コントロール,手と目の協調,脳の活性化…もっと効能がありそうですね。前述しましたが,「なぜその動きを取り入れているのか」を説明することで,利用者のモチベーションがアップすることが多いです。
次に,どこを動かすのかを考えます。手や指,腕,肩など動かす場所もいろいろです。上肢を動かすというと,腕や肩の動きをまず連想する方が多いと思います。しかし,私が最近注目をしたのは,デイサービスに通う利用者の「指の力がなくてね。牛乳を買っても牛乳パックが開けられないの。ペットボトルの蓋も開けにくいのよ」という一言です。高齢になるに伴い,指の力もどんどん弱くなってきます。腕や肩だけでなく,手や指を動かすことも役立ちます。
そして,レクリエーションゲームをその利用者の生活行為とどう結びつけるかを考えます。「道具を上手につかえるように」「上手に物を操作できるように」「何かを持てるように」「何かを叩けるように」「何かを支えられるように」「バランスが取れるように」「身の回りのことを自分でできるように(着脱,洗顔,整容,どこかをつかんで立つ,スプーンや箸を持って自分で食べられる)」など,目的はその人によって異なります。利用者の目的に合ったレクリエーションゲームにしたいですね。