皆さんの事業所において,利用者の生活機能の向上を目指す場合に最も大切なのは,利用者の現在の状態と,利用者の住居や居室の環境を知ることです。
個別機能訓練加算の算定要件(表 次ページ)として「3カ月に1回以上の居宅訪問」が必須とされたのは,これまでの訓練メニューが「利用者の生活動作のどこを改善しようとしているのか」「在宅生活の何に役立つのか」が明確でないことが問題だったからだと思われます。
利用者の居宅を訪問し,例えば「玄関に20cmの段差が2段あり,安定した段差昇降が必要だ」,あるいは「トイレまで往復10m程度あり,夜間でも転倒しないように歩行器を使用した歩行練習が必要だ」などといったように,まずは利用者の在宅生活の環境を実際に見て,利用者の困っていることを知り,それに対して適切にアプローチしていくことが求められています。
デイサービスで機能訓練指導員をしている皆さんの中には,看護師だったり,柔道整復師だったり,住環境調査をすることにあまり慣れていない人もいるかもしれませんが,難しく考えないでくださいね。住環境調査については,本連載の別の機会に詳しく取り上げます。
まずは,本連載で紹介するリハ・レク体操が「本人の生活課題に対してどのような効果があるだろうか?」ということを考えながら実施してみてください。また,安全でリラックスしてできるレクリエーションを紹介しますが,実際に行う際には主治医に確認し,無理のない範囲で行ってください。